白屋.通信

2020/03/08 22:16

精米方法、洗米(炊き方)や保存方法でお米って味が変わるの?
結論から話すと、精米方法、炊き方、保存方法で全く味が変わってきます。よりおいしく食べて頂く為に是非知って頂きたい事をお話しします。

精米方法とは、
大まかに分けて3種類あります。精白米、無洗米、玄米。この3種類です。
精白米・・・精米や白米とも呼ばれ、お米についている糠を取り、白くしたお米の事です。



無洗米・・・研ぎ洗いをしなくていい様に、加工したお米の事です。


玄米・・・・籾を取り去っただけのお米です。


精米や無洗米は、精米をしたお米になりますので、食べやすいです。ですがお米の栄養が詰まっているのは、玄米です。お米の表面(糠)の部分がとても栄養価が高いですが、食べにくいという特徴があります。玄米は食べにくく、栄養価が高いお米になります。
また、発芽玄米と呼ばれる玄米をより食べやすくする方法もありますので、玄米が苦手という方でも一度食べてみてみるのもいいですね。
発芽玄米の作り方(簡単ですが、時間がかかります)
1.炊く量の玄米を用意し、鍋に入れ軽く水ですすいで、お湯(30℃程)に浸す。
2.蓋をして、12時間程おき、水を入れ替える。
3.丸2日過ぎたら完成(10粒に1粒くらい玄米から芽が出ています)
4.炊飯器で炊けば出来上がり。


炊き方(精白米)
お米の炊き方によって、お米の味の第一印象が変わるといっても過言ではありません。
しっかりとした炊き方の知識を持って、美味しいお米を食べましょう。
順番通りに話していきます。まずは洗米の仕方から

洗米の仕方
1.釜に水を入れた後にお米を入れます。
2.軽くすすいだら、水が白く濁ってくるのですぐに水を切ります(2,3回)
3.水を切り、手の甲で軽く押しながらまたは爪を立てて軽くまわしながら研いでいきます。
4.研ぎ終わったら、水を入れて水を切ります。(2,3回)
5.水分量を調節し、炊飯器にいれ炊飯します。
※洗いすぎには注意してください。折角のお米の栄養素がすべて流れてしまいます。少しくらい濁ってても味にはそれほどかわりはありません。



炊き方
洗米が終わり、炊飯器にセットしたら「浸水」です。
夏場・・・約30分
冬場・・・約1時間
炊く前に水に浸す時間を設けてください。
なぜ必要なのかというと、お米にたくさんの水を吸わせる事に意味があります。水を十分に吸ったお米は炊き上がりがふっくらモチモチ美味しいお米に仕上がるからです。7,8時間の長時間でも浸水させておいても問題ありません。お米の吸水は、一定時間が経てばほぼ吸水をしなくなるので、長時間置いても問題ないです。
この浸水をしないと、炊き上がったお米がボソボソ、どんなに良いお米でも美味しくなくなってしまいます。


蒸らし
この蒸らしも重要で、お米の芯までしっかりと熱を通すという役割があります。
炊き上がったら、10分ほど蓋を閉じたままにしてください。
10分経てば、おいしいお米の出来上がりです。
少し面倒くさいかもしれませんが、必ず美味しいお米に炊き上がりますので是非試されてください!
きっと、「美味しい!」と言葉がもれますから。


保存方法
精米した瞬間からお米は酸化し始め、時間が経つにつれ美味しさがなくなってしまいます。賞味期限は夏場で約3週間。冬場で約1カ月です。精米後、一番保存に適している場所は、冷蔵庫の野菜室(8~10℃)です。冷蔵庫に入らないという方は、湿気をさけ、風通しの良い、直射日光の当たらない場所に置くことをお勧め致します。
また、保管する入れ物は、桐箱の米びつの保存がすごくお米にとって良いです。
なぜかというと桐箱の米びつは、防虫性や調湿性に優れているからです。湿度によって害虫がわいたり、お米自体が割れたりするトラブルから守ってくれるからです。