白屋.通信

2020/03/08 22:18

お米の農法(作り方)で味が違うの?

同じ農法、同じ肥料でも、農家さん一人一人で味が変わります。
また、お米の農法(作り方)で驚くほど味が変わってきます。
日本の農法についてお話します。

お米の作り方は4つに分けられます。
自然農法、有機栽培、特別栽培、一般栽培です。

自然農法とは
無農薬、無肥料で行う栽培方法の事です。本来持っている土壌の力のみでお米を栽培するので、非常に収穫量が少ないという傾向があります。また、無農薬で、他からの栄養源が入らないので環境には1番優しい農法の一つです。出来たお米も人間には非常に優しく、体に良いお米になります。
玄米で食するのが、一番お勧めになります。

有機栽培とは
無農薬、有機肥料(菜種油粕、鶏糞、牛糞、レンゲソウなど)で行う栽培方法の事です。自然農法に比べ、有機肥料をたんぼに撒いて耕すので、コストと労力がかかります。無農薬で体に良いのは勿論、有機肥料でたんぼの土壌がホクホクし、その土壌の栄養をお米が吸収するので味も美味のお米になります。
精白米、無洗米、玄米どの精米方法でも美味しく食べられています。

特別栽培とは
農薬を1/2削減、化学肥料を1/2削減し、栽培する農法の事です。減農薬栽培とも言われ、化学肥料と有機肥料の両方を使用するために自然農法や有機栽培よりお米の収量が多く、自然農法や有機栽培に得られない食味があります。
化学肥料と有機肥料の両方を使用するので、コストは一番かかります。
精白米や無洗米で美味しく食べられます。

一般栽培とは
農薬、化学肥料を規定量使用し、栽培する農法の事です。稲が病気にかかる事も少ないので収量は一番安定して多く取れます。
化学肥料を使用しているので、土壌はやせていくというデメリットもあります。環境にはあまり良いとは言えません。スーパーなどで売られているお米は、このお米を使用していることが多く、安価になりやすいです。また、全国の農家はほぼ一般栽培をしています。
精白米や無洗米がお勧めです。

4つの栽培方法をお話しましたが、有機肥料と化学肥料とは何が違うのかとよく質問を受けます。
分かりやすく人間に例えてみると、
有機肥料=食べ物  化学肥料=サプリメント
サプリメント(化学肥料)は飲めば速攻吸収されますが、食べ物(有機肥料)は体で分解されないと吸収されません。
土壌でも同じ事が起こっていて、化学肥料を使用すると、稲に直接栄養がいき、お米がよく育ちます。有機肥料は、栄養が土壌に染み込むまでに結構な時間を有します。また化学肥料ばかりを使用していると、土壌がやせこけて環境に悪影響を及ぼすおそれがあるといわれています。


白屋の「大自然米」は「美味しさにこだわった」特別栽培米です
お米の味や香りを高めて、もっと美味しく。人や環境への愛情を追求したらこの農法にたどり着きました。
私のお米作りをしている所は、福岡県田川郡香春町(かわらまち)という福岡の中でも米所。三方を香春岳、福地山麓、英彦山に囲まれた盆地で稲作をしています。香春岳から流れる水はカルシウムを多く含み、稲の成長を促進させ、おいしいお米が収穫できます。
化学肥料は5割削減し、農薬は8割削減、有機肥料は、菜種油粕、石灰、米ぬか、鶏糞、レンゲソウ、竹炭をふんだんに手作業でたんぼに入れ込み丁寧に、時間とコストをかけおいしいお米を作っています。
白屋の「大自然米」の強みは「炊き上がりの食欲をそそるあの匂い」と「噛めば噛むほどでてくる甘み」です。